ヴァローナ創業100周年記念チョコレート『コムントゥ 80%』、皆さまと共に作り上げた理念の結晶
創業100周年を記念し、ヴァローナは皆さまとともに『コムントゥ 80%』を作りました。このダーク・クーベルチュール・チョコレートは、まったく新しい創造的アプローチから生まれました。
『コムントゥ』の開発には、カカオ生産者から、サプライヤー、取引先さま、お客さま、ヴァローナの社員まで、志を同じにする100人が参加しました。『コムントゥ』 という名前は、エスペラント語で「共同体」を意味する「Komunumo」と「Ubuntu」(アフリカの概念で「皆があっての私」という意味)を融合させた、つながりへの賛辞です。『コムントゥ』は、ヴァローナのカカオソーサーの専門知識をすべて具現化したものです。世界中から調達したカカオ豆の複雑なブレンドから作られたこのカカオ80%のクーベルチュールチョコレートは、異なる産地のカカオ豆をひとつにまとめる長い工程を経て誕生しました。そのアロマは、カカオ特有のロースト香が印象的で、口に含むと力強いウッディノートとほろ苦い味わいが広がります。
カカオ生産者コミュニティを支援するチョコレート
『コムントゥ』は、公平で持続可能なカカオ産業と創造性豊かで責任あるガストロノミーに貢献する取り組みを具現化し、その理念に基づき、100周年記念の年に、このチョコレートの利益全額をカカオ生産者に還元するお約束をしました。
シェフ、職人、チョコレート愛好家の皆さまのおかげで、2022年9月から1年間で、234,317ユーロ(日本円で約3,702万円*)の利益をあげることができました。本企画の趣旨にご賛同いただき、ご購入くださった皆さまに感謝いたします。
最終利益額は、教育、健康、所得の多様化などを目的とした生活改善プロジェクト支援のため、2023年に各コミュニティに均等に分配されました。ヴァローナの15のカカオ生産者パートナーにはそれぞれ15,621ユーロ(日本円で約247万円*)が還元され、ヴァローナと連携しそれぞれのニーズに応じたプロジェクトの目的が決定されました。
*1€=158円(2023年9月7日時点)
例えば、ヴァローナのパートナー生産者であるサトゥカオ、コナカド、M.リバニオ・アグリコラは、全従業員の努力に報いるため、ボーナスの支給を選択しました。
ドミニカ共和国では、コオプロアグロがカカオ豆のための「品質」実験用キッチンを建設。
ハイチでは、認められた品質のカカオを継続して生産できるよう、フェッカノがカカオ保管倉庫の改善を行う予定です。
マダガスカルでは、ミロ農園が従業員の子どもたちに奨学金と職業訓練を提供し、彼らの将来を支援することを目指しています。
これらは、『コムントゥ』の利益を還元することで実施が可能になったプロジェクトのほんの一例です。下記、現在進行中および将来のプロジェクトの一覧です。
国 | 生産者パートナー | 現在進行中および今後のプロジェクト |
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バリ | KSS | カカオ生産品質向上のためのインフラ整備とプロトコル実施 | 409人の生産者 |
ベリーズ | ハミングバード・シトラス | カカオ調製センターのインフラを改修し、従業員の労働条件を改善する。 | 7人の従業員 |
ブラジル | M.リバニオ・アグリコラ | プランテーション従業員の努力に報いるため、クリスマスボーナスを支給。 | 26人の従業員 |
コートジボワール | エコキム | カペティグとエコキムの代表者のタン・レルミタージュ訪問をアレンジ、川下の状況や、ヴァローナ・お客様のノウハウを共有。 | カペディグとエコキムの代表4人 |
エクアドル | オセヤ | 天気予報など、より多くの情報をデジタル化するための生産者向けアプリケーションの資金調達。 | 287人の生産者 |
ガーナ | フェデコ | ベストプラクティスを共有しながら生産者の現場作業を軽減するため、カカオの木の剪定に特化したチームへの資金調達。 | 今後のプロジェクト |
グレナダ | クレナダ・カカオ協会 | カカオ生産者が農園での生産量を向上させるための肥料の購入と配布。 | 200人の生産者 |
ハイチ | フェッカノ | 湿気のリスクを抑え、高品質のカカオを継続生産するため、協同組合のカカオ保管倉庫を修繕。 | 3,176人の生産者 |
ジャマイカ | ジャマイカ・カカオ生産者協会 | ジャマイカのカカオ産業を支援するためのコミュニケーション・キャンペーンに資金を提供。 | 数百人の元協会員 |
マダガスカル | ソシエテ・ミロ | 従業員の子供たちが将来を築けるよう、学生の奨学金や職業訓練に資金を提供。 | ミロ農園従業員の子供たち74人 |
ペルー | コオペラティブ・ノランディーノ | アマゾナス州シンコス・リオス・デ・マラニョン地域の様々な集荷場を通じてカカオの木とシェードツリーを配布し、同地域でのアグロフォレストリーの実践を促進することで、カカオの品質を向上させる。 | |
ドミニカ共和国 | コナカド | 2023年、従業員の努力を称え、ボーナスを支給。 | 40人の従業員 |
ドミニカ共和国 | コオプロアグロ | カカオ豆の知識を向上させ、樟脳の香りに関するテストを開発するためのカカオ品質研究所の建設。 | 協同組合の2,232人の生産者とカカオ品質管理者 |
サントメ | サトゥカオ | 2023年、従業員の努力を称え、ボーナスを支給。 | 183人の従業員 |
ベネズエラ | カカオ・サン・ホセ | パリア半島のカカオ生産者の健康増進を目的とした健康プロジェクト。 | 今後の予定 |